2011年05月31日

小説「凶犯」


米原万理さんお薦めの現代中国の小説です。


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作者は張平。中国を代表する中堅実力作家。
数々の賞を受賞している問題作家です。

豊かな国有林を背後に抱える小さな山村に
傷痍軍人の主人公が国有林保護監視員として赴任します。

そこに待っていたのは現代中国の影の部分
金力と権力と汚職と腐敗に満ちた人々の姿でした。
村を牛耳る4人組と対立した主人公は抜き差しならない大事件を巻き起こします。

事件解明のため中央の党、省、県、卿から派遣された調査団
村人とのやりとりの中から現代の中国が抱える生々しい現実が暴露されてゆきます。
迫力あるタッチで、すこぶる面白く、とってもおかしく、ぐいぐい読ませてくれました。

それにしても党の力の強力なのには改めて驚かされました。

(購読ご希望の方がおられましたら贈呈致しますので
 林工亘宛てにメール下さい。)



手作りオーダー家具の林工亘





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2011年05月25日

川の流れのように


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  生きることは 旅すること 終わりのない この道
  愛する人 そばに連れて 夢 探しながら
  雨に降られて ぬかるんだ道でも
  いつかは また 晴れる日が来るから
  
  ああ 川の流れのように おだやかに
  この身を まかせていたい
  ああ 川の流れのように 移りゆく
  季節 雪どけを待ちながら

  ああ 川の流れのように おだやかに
  この身を まかせていたい
  ああ 川の流れのように いつまでも
  青いせせらぎを 聞きながら


(高山から三匹のネコと共に移り住んで12年目の春です)



手作りオーダー家具の林工亘

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2011年05月24日

目に青葉・・・・


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「目に青葉、山ほととぎす、初鰹」


対岸の山でほととぎすが鳴きました。


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妻が鰹のたたきを作ってくれました。
妻の鰹のたたきは絶品です。




手作りオーダー家具の林工亘

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2011年05月20日

毎日が追っかけっこ


大阪に出ている間に我が家の芍薬が大輪の花を咲かせていました。


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直径およそ15センチの大輪です。
去年はひとつかふたつ
今年は五つ程咲いてくれそうです。
この土地に根付くのに4,5年かかりました。


満開の芍薬の元、歓迎されざるものが我が家に珍入しておりました。
猫達のキャットフードが綺麗に食べ尽くされ
猫は空腹気味。

私のベットの下から出てきたものは
なんということでしょう!
又もやアナグマです。

それからというもの、アナグマを追い掛け回す毎日が続いています。
なんともなめられた夫婦です。



手作りオーダー家具の林工亘




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2011年05月18日

美術館巡りも楽じゃない


三日ほど大阪に出て美術館を巡ってきました。
目的は兵庫県立美術館の「カンディンスキー」展
京都国立近代美術館の「クレー」展



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いずれの展覧会も期待どうりのもので満足でした。
二人の行跡を見ても、自分の絵画表現に行き着くまでには
随分の苦闘の日々があっただろうと思いました。

やはり「ローマは一日にしてならず」です。
私も制作において、もっといろいろなスタイルに挑戦せねばいけないなと
強く思ったのが最大の収穫でした。

特別展を見た後、常設展まで脚を延ばし
隈なく見てきました。兵庫もよかったですが京都では
なかなかお目にかかれないような絵に出くわしました。

長谷川潔の数多くの作品
静謐といいましょうか。


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それに一度お目にかかりたいと願っていた須田国太郎の「修理師」
作品をお見せできないのが残念ですが同じ作家の作品です。



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重厚な作風でしょう。

二日間すっかり夢中になり見続けていましたが
副産物も発生しました。
腰に疲労がたまり体調がすぐれません。
美術館巡りも楽なものではありませんね。



手作りオーダー家具の林工亘



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2011年05月12日

地方文化の担い手


知人の鉛筆画展が開催されたので新宮に行ってきました。
玉置庸祐氏の「黒谷物語」。
熊野の奥深い自然が主役です。



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絵の好き嫌いはいろいろあるでしょうが
この個性は捨てがたいものがあります。
それがなければ人を惹きつけられないでしょう。

たまたま見に来ていた友人が那智勝浦の
民芸品や工芸品を置いているお店に案内したいとおっしゃるので
さらに足を延ばして行って来ました。

お店は「工芸 おぐら」


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お店には染織品、陶磁器、漆器、硝子品、郷土玩具
民芸家具などが数多くきれいに陳列されていました。
芹沢圭介氏の作品は殊の外多かったです。

ご年配で目利きの女店主が
永年に亘り、自ら日本各地に捜し歩いて求めてきた一品の品々
さすがと感心致しました。
小さなお店ですが美術館といってもいいでしょう。

記念に琉球ガラスのグラスを買いました。
400CCほど入る大きな代物です。



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こういう方々が地方の文化をしっかりと支えているのだと思います。




手作りオーダー家具の林工亘

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2011年05月11日

濃紺の装い

レンギョウが散り、桜が散り
木蓮が散り、山吹が散り、藤が散り

濃紺のあやめが今年も咲いてくれました。


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4年前植えた、しだれ桜は土が悪かったのか枯れてしまいましたが。




手作りオーダー家具の林工亘

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2011年05月09日

浅野史郎氏と村木厚子さんの対談


先日、浅野史郎氏のお宅でのお二人の対談が放映され
とても感銘を受けました。ご覧になりましたか。

浅野史郎氏は厚生省で障害福祉課長をされた後
宮城県知事に当選
そのあと東京都知事に立候補するも石原現知事に敗れました。
2009年央、成人T細胞白血病を発病
骨髄移植を受けられ現在に到っています。

村木厚子さんは労働省で障害者雇用対策課長をされていましたが
2009年央、郵便割引制度の悪用事件に巻き込まれ
逮捕、5ヶ月間、拘置所に拘留されました。
彼女の無罪が立証されたのはまだ記憶に新しいところです。



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ごく当たり前の日常を奪われ試練と向き合ったお二人ですが
お二人とも共通の理念を持った同志でした。

それは、障害者は「チャレンジド」(神から試練を与えられし者)だが
彼等自身がその試練を自ら克服し
あたりまえの暮らしが出来るよう支えるべきという理念です。

試練に向き合ったお二人も文字どうりチャレンジドでした。

拘置所暮らしの中で村木さんが心に残った本と言葉を紹介しています。

サラ・パレツキーの「サマータイム、ブルース」

その中で女性私立探偵が少女に語りかける場面があります。

「あなたになんの罪もなくたって、
生きていれば多くのことが降りかかってくるわ。
だけど、それらの出来事をどういう形で人生の一部に加えるかは
あなたが自分で決めること・・・・」


そうなんですね。自分の人生をどう描くかは自分が選べることなんですね。


手作りオーダー家具の林工亘

posted by 桜の工房 at 18:06| 和歌山 ☀| Comment(1) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年05月06日

映画「七人の侍」

有料番組スカパーeー2に入ったお蔭で
幾つか貴重な映画を録画出来ました。

「七人の侍」(3・5時間)
「ロード・オブ・ザ・リングス 1・2・3・」(10時間)
「ゴッド・ファーザー 1・2・3」(9時間)
「アバター」

昨夜は「七人の侍」を見ました。


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名作といわれるだけのことはあります。無駄がない。
殊に戦闘場面は迫力があります。

黒澤映画、日本映画の頂点にあるだけでなく
中心人物の志村喬の代表作であり
三船敏郎の個性が遺憾なく発揮された秀作でもあります。

三船の菊千代がいなければ何とも寂しい映画に終わったことでしょう。

この映画を見ながら「アバター」を思い出していました。
いずれも名作、侵略者と迎え撃つ者、戦争と平和がテーマなのも同じです。



手作りオーダー家具の林工亘

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2011年05月04日

観光筏下りスタート


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村の観光目玉、筏下りが昨日スタートしました。
温泉もリニューアル、高級感のある
「やまのやど」と銘打ちましたがお客様の反応は如何か?
おもてなしの心が行きわたれば案外評判を呼ぶかもしれません。
小さな財政規模の村の、大きな投資ゆえ、村の発展の起爆剤に是非なって欲しい。


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工房も引き続き、大きい椅子を売店の一角に置いて貰いました。


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手作りオーダー家具の林工亘




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2011年05月02日

映画「山の郵便配達」


今日は周りの山々が霞んでよく見えませんでした。
黄砂ですね。それにしてもこんなに酷い黄砂は初めて。
重金属を含んでいるだろうから身体に悪そうです。

日本の安全は単に日本だけで対策をとれば済む段階から
近隣の諸国と協力せねば出来ない段階に来ています。
中国の環境対策に協力することが自国民の健康を守ることに直結しています。

連休中の映画として今日お薦めするのは
その中国の映画「山の郵便配達」

30年くらい前の湖南省(広東省の上の省)山裾の村の郵便配達人の物語。

彼は数十年間、人里離れた近隣の山々の村に
三日程かけて、重い荷物を背負い郵便物を届け続けます。
家に帰りつくと又翌日から同じ仕事が続く重労働。
家族との会話も交流も限られます。

そんな彼も定年を迎え、後は息子に継がせようと
今日は息子を紹介がてら最後の配達です。
彼にずっと従ってきた次男坊のセパード犬も勿論いっしょです。



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昔の日本を思い出すかのような詩情溢れる風景を背景に
初めて向かい合って言葉を交わす父と息子。
父の息子への想い。息子の父に対する屈折した心。


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人々に信頼され、頼りにされていた父。
父と母の出会いと山里の少女だった母の望郷の心。
村で出会った可愛い少女。でも母のようにしたくない。

三日間の山旅は父と息子のわだかまりをほぐしてくれ絆を深めてくれたのです。
父と息子の関係はなかなか難しいところがありますが
ここには仕事を通してお互いを信頼していった確かな足取りがありました。



手作りオーダー家具の林工亘



posted by 桜の工房 at 20:19| 和歌山 | Comment(1) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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