正月見た映像で一番面白く興味があったのは
年末放映されたNHK BSの
「人類進化 はるかな旅」でした。
アフリカで誕生した我々の祖先
ホモ・サピエンスが5万年かけて地球上に広がり
南アメリカまで達したグレイトジャーニー
きびしい環境を生き抜いて現在に達した人類は
生き抜くためのさまざまな知恵や習性を身につけるんですね。
一番必要だったのは「助け合い、分かち合い」だった。
分かち合う心の簡単な実験を世界各地でやっていました。
「10枚のコインを好きなだけ取って
あとはもう一人の相手にあげなさい」という実験。
この結果は社会の規模が大きくなるほど
相手と分かち合いたいという傾向が強くなるそうです。
(例えばアメリカや日本は 本人:他人 55:45
タンザニアでは 70:30)
又実験の前に神を意識させると比率が大きく変化するなど。
集団を4つに分類して競わせると
生き残るのは「内部には協調的、外部には敵対的」な集団であるとか。
定住して農耕をはじめ、仕事を分業することで職業が生まれ
ギリシャにコインが誕生することで
人間の歴史の大きな転換点となった。
この不安定な世の中に永遠に変らないもの、それがコイン。
個人がコインの力で富を獲得することも出来るようになったが
没落も個人の責任。個人の誕生。
「コインほど人間にとって災いな代物はない。
コインが人間を邪悪な道に誘い込むのだ」
(ギリシャ悲劇「アンティゴネ」)
富が神に取って代わり
現代人の心が完成します。
我々はこの心とどうつきあっていくのでしょう。
でもまだ分かち合いの心が残っている・・・・・
というお話でした。
手作りオーダー家具の林工亘
posted by 桜の工房 at 19:38| 和歌山 ☀|
Comment(3)
|
TrackBack(0)
|
日記
|
|