昨年は松本清張生誕百年だったようで
「ゼロの焦点」が売れっ子女優を起用して新たに制作されました。
新宮のジストシネマにも当時来ていたので行ってみようかとちらりと考えました。
つい最近テレビで放映されたので期待して見ました。
残念ながら期待はずれの出来で早々に見るのを止めました。
素材は一流、材料も生きがいい
しかし料理人の腕がいまいちであれば
いい作品になるはずがないと思うのです。
皆さんそれ程下手な俳優のはずがないのに
皆、存在感がなくうわっつらの言葉に始終しているようでした。
もう一度料理の腕を磨いてほしい。
松本清張映画と言えばやはり野村芳太郎監督。
「ゼロの焦点」も作っています。
彼の場合、脚本を橋本忍と山田洋次が書いていますから
この辺からどだい違います。
橋本忍は黒澤明と数々の名作を作った脚本家です。
それでも人によってはいろいろな見方をする人がいます。
野村芳太郎はこんなことを言っていたといいます。
「黒澤にとって橋本は「会ってはいけない男」だった。
会わなければ思想とか社会性とかの夾雑物を持ち込まずに
黒澤は映画の面白みのみを追えただろう」と。
さて黒澤の後半生の作品を見た時
この言葉はあたっていたと思います?
手作りオーダー家具の林工亘
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