2011年05月02日

映画「山の郵便配達」


今日は周りの山々が霞んでよく見えませんでした。
黄砂ですね。それにしてもこんなに酷い黄砂は初めて。
重金属を含んでいるだろうから身体に悪そうです。

日本の安全は単に日本だけで対策をとれば済む段階から
近隣の諸国と協力せねば出来ない段階に来ています。
中国の環境対策に協力することが自国民の健康を守ることに直結しています。

連休中の映画として今日お薦めするのは
その中国の映画「山の郵便配達」

30年くらい前の湖南省(広東省の上の省)山裾の村の郵便配達人の物語。

彼は数十年間、人里離れた近隣の山々の村に
三日程かけて、重い荷物を背負い郵便物を届け続けます。
家に帰りつくと又翌日から同じ仕事が続く重労働。
家族との会話も交流も限られます。

そんな彼も定年を迎え、後は息子に継がせようと
今日は息子を紹介がてら最後の配達です。
彼にずっと従ってきた次男坊のセパード犬も勿論いっしょです。



             IMG_0151.JPG



昔の日本を思い出すかのような詩情溢れる風景を背景に
初めて向かい合って言葉を交わす父と息子。
父の息子への想い。息子の父に対する屈折した心。


             IMG_0153.JPG



人々に信頼され、頼りにされていた父。
父と母の出会いと山里の少女だった母の望郷の心。
村で出会った可愛い少女。でも母のようにしたくない。

三日間の山旅は父と息子のわだかまりをほぐしてくれ絆を深めてくれたのです。
父と息子の関係はなかなか難しいところがありますが
ここには仕事を通してお互いを信頼していった確かな足取りがありました。



手作りオーダー家具の林工亘



posted by 桜の工房 at 20:19| 和歌山 | Comment(1) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
 とてもいい映画でした。

 アジア映画祭には何時もいい映画が集まって来ます。

 
Posted by ぜんしん at 2011年05月02日 20:50
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