米原万理さんお薦めの現代中国の小説です。
作者は張平。中国を代表する中堅実力作家。
数々の賞を受賞している問題作家です。
豊かな国有林を背後に抱える小さな山村に
傷痍軍人の主人公が国有林保護監視員として赴任します。
そこに待っていたのは現代中国の影の部分
金力と権力と汚職と腐敗に満ちた人々の姿でした。
村を牛耳る4人組と対立した主人公は抜き差しならない大事件を巻き起こします。
事件解明のため中央の党、省、県、卿から派遣された調査団
村人とのやりとりの中から現代の中国が抱える生々しい現実が暴露されてゆきます。
迫力あるタッチで、すこぶる面白く、とってもおかしく、ぐいぐい読ませてくれました。
それにしても党の力の強力なのには改めて驚かされました。
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手作りオーダー家具の林工亘
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