自転車、いやそれ以下で北上を続けた台風12号は紀伊半島に凄まじい被害をもたらしました。
同じ箇所に夥しい雨を降らせ、奈良県上北山村では降り始めからの雨量が
2500ミリに達したとか。(北山村も多分1500ミリは降ったでしょう)
年間の降水量に匹敵する量が4日程で降ったのですから恐怖以外のものはありません。
特に夜は怖かったです。道路は崖崩れで寸断され、電気、電話、水がなく、洪水で押し流されたり、家を失ったり、床上浸水をしたりです。おそらく東北大震災の状況と同じだと思われます。
( LEDランタン)
ご心配をおかけしましたが、お蔭さまで北山村は死者やがけ崩れもなく十数軒の浸水被害で済みました。それでも停電が四日半、テレビが映るようになったのが十日目、IP電話とネットが回復したのが十五日目でした。電気のない生活の不便さは身に沁みました。それほど電気のある生活が前提になっています。水が確保出来たことが大きかったと思います。
近隣の市町村に出るのにまだ道路はあちこち寸断されていますが、迂回路を通ったりしながら買い物にでています。
地球という物体の薄い外皮に取り付いて生きてきた我々人類は何が起ころうとこの地球に取り付いて生きていくしかありません。地球がくしゃみをしたり、ちょっと腹を立てたりするたびに大きな被害を出して翻弄され続けてきましたが、そうして何千年も何万年も生き直してきたのが人間です。写真家の藤原新也が紹介していた、ルターの「たとえ明日世界が滅びようと、私は今日林檎の木を植える」という言葉が胸に沁みます。
手作りオーダー家具の林工亘
posted by 桜の工房 at 18:54| 和歌山 ☔|
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